午前中は、Nordkappに挨拶に行く。入場料が25ユーロもする。同料金で2日間までキャンプができる。但し、シャワー施設は無い様子(洗面台で頭を洗う人がいた)。
室蘭の地球岬と似たような雰囲気。思ったほど風は無い。世界7カ国から集まった子供たちの像がある。
スペインからK1200LTとR1100RTが来ていた。特にLTは走行6000キロだったので、新車状態でスペインを出発したようである。
Nordkappを後にし分岐点に来ると、道端で若い姉ちゃんが水着で寝ている。丁度写真を撮りたかってので停まって景色を撮るついでに姉ちゃんの写真も撮る。
ブルガリアで見られる道端の"立ちんぼ"(最初見た時は、何でこんな田舎にケバイ姉ちゃんがいるのかと不思議に思ったが、すぐに理由を察知。
訊く所によると、ほとんどがロム(ジプシー)との事である)ではなさそうである。只単に日光浴をしていたようであるが、何も道路上に寝なくても良いのでは、、、
E-6にもどり海岸線に沿って南下する。確かにフィヨルドの海岸線の景色は抜群。次から次へとすごい景色が展開する。
特に、内水面の鏡のようになめらか海とまじかに迫る島の組み合わせが水墨画のような調和を醸し出している。標高が海抜に近いのに、小高い丘に雲が掛かっているのは高緯度のなせる技であろう。
但し、気温は15度と低い。しかも風が強いので体感温度は10度を下回る。フル装備にグリップヒーターを入れてなんとか凌ぐ。
海沿いの小さな街Gildetunのリゾート宿に投宿。120ユーロと街のホテル並。でも部屋からフィヨルドのパノラマが見えて満足。
スイスから来ていた観光客も景色に見とれていた。アルプスを見慣れている彼らにしてそうである(まあ、スイスに海はないが)。
有名なノルウエー・サーモンを食べない手はないので、晩飯はホテルでサーモンスープとサーモンのクリーム焼きを食べる。ワインを抜いて計451クローネ。チップ込みで500クローネ(70ユーロ、1万円)は結構な値段。
ガスが1.3ユーロ(170円)、缶コーラが17クローネ(2.3ユーロ、300円)もするので、今までの中で文句無く物価高の一等賞だ。
ノルウエーは、数少ない国際捕鯨委員会で日本と一緒に捕鯨賛成にまわる国である。昔、海洋法を勉強した時、良くノルウエーの名前がでてきたが、ようやくその国を訪れることができた訳である。23時になると太陽が島肌に沈みそうになるのでずっと見ていたが、0:30になっても沈まないので、待ちきれずに寝てしまった。
タイで日没を見ていると、なだらかに日が沈むのだが、最後の太陽が水平線に隠れる時間はほんの一瞬である。ここでは、その一瞬が延々と続く。
フィンランド、ノルウエーと、道路沿いでローラースケートを履いてスキーストックを持って滑っている人を良く見かける。今から冬のスキーの練習であろうか。なかには、スキーストックを持ってジョギングしている人もいる。
冬のオリンピックで、ノルデック競技が北欧勢に圧倒されるのもこの辺りに起因しているのかもしれない。