アメリカぐるっと一周:2000年春

2000年5月2日 DAY 22

すっきりと晴れる。 気温は8度と低いが、空気がピーンと張り詰めた様に澄んでおり、朝の散歩が最高に気分が良い。

今日から3日間はこの地域の天気は極めて良さそうなので、公園内か近くで2泊位するのも悪くない。 走り続けるのは少々疲れた。


US-287を北上しグランドテートンを目指す。 Duboisを越えるとかなり標高があがり、路肩は雪で覆われるようになる。 大陸分水嶺がある峠が道路上の最高地点で約9700フィート。

公園に近づくにつれて山の形態がはっきりしてくる。 最も高いピークであるGrandTetonは先端が尖っており、ネパールのマチュピチュレに似ている。 しかし、山頂は4197メートルとマチュピチュレより2000メートル以上低い。

公園内に入ると山並みが眼前に広がり大迫力。 風が少しあるが気温は18度とそれ程低くないので、快適ライデイング。ジャクソン・ホール・ハイウエイを走りながら、途中の眺めの良い場所で写真を取り捲る。 山脈の足元を回りこむように道路が走っているので大迫力である。 「カムバック、シェーン!」のシーンが目に浮かぶ。


朝モーテルを出る時、公園事務所に電話をして宿がオープンしているか問い合わせた所、一番早い所で5月14日からとの答えであったが、Mooseのヴィジター・センターでもう一度聞いてみる。 すると、すぐそばのドーナンズはやっているとのこと。 多分空いているんじゃないとのことで、早速行ってみる。

Spur Ranch Cabin は民間経営で、道理でガイドブックに載っていないはずである。 運良く、ワンベッドルームのキャビンが空いていたのでチェックインする。

100ドルプラスタックスと安くはないが、キャビンの充実した設備となにより、目の前に山並みが見える景観が素晴らしい。 キャビンというだけのことはあり、キッチンと冷蔵庫が付いており、炊事用具もすべて整っているので近くのグロッサリーに買出しに行き料理を作る。

モーテルに泊まっていると炊事ができずストレスが溜まるが、ここで思いっきり料理をすることにする。 野菜の補給もできそうである。


この時期のグランドテートンは、本格的なシーズンが始まる6月にまだ間があるせいか閑散としている。 とても静かで気分が良い。 ログハウスの近くを流れる川の流れと鳥の囀りしか聞こえてこない。 3泊位しても良いかな。


走行156マイル。