南欧へ:2002年春

2002年5月5日 DAY 9

今日からは帰り道。天気が良く風弱し、気温は22度と最高の高速ツーリング日和。高速道路一気走りは今日が最後になるので飛ばすことにする。

まず、S106の一般道を50キロ程走りA-14に乗る。イタリア半島を縦断している高速道路の東側に位置する幹線で、往路に使った西側の幹線が未完成だったり工事中だったことに比べると、遥かに走り易い。工事中は橋の上の一箇所だけだった。

特に南の方は交通量が少なく飛ばし放題。メーターの針を160-180キロで固定して300キロ程走る。

この速度域だと追い越し車線を走ることになるが、時折追い越し車が迫る。車線を譲るとゆっくり抜いていく。多分200キロを少し超えているくらいであろう。

稀に完全に伏せの状態のバイクがビュンとかっとんで行く。250キロ以上は確実に出ているであろう。

今回の1150RTは最高速度が200キロの「亀」なので、敢えて300キロ近く出る「兎」と張り合うことはしない。でも、1000キロ程度の移動になると結果として「亀」が早く着くかもしれない。

しかも、少ない燃料と遥かに少ない疲労と共に。



出発は9時過ぎと遅かったのであるが、調子よく走っていると今日の予定地であるImola(約800キロ)に4時前に着いてしまいそうなので、後半は130キロ程度に落として時間調整をする。

それでも5時過ぎに着いてしまった。余り早く着くと、レストランが開くのが早くても7時過ぎなのでひもじい思いをすることになる。



Imolaはイタリア製のモトグッチのモデル名にもなり、サーキットがあるせいかバイクが多い。ほとんどが日本製のカッ飛びモデルである。

ドカティも良く見かける。質実剛健のBMWはイタリア人の感性に合わないのか、ほとんど見かけない。

走行747キロ