マケドニア小旅行:2003年夏

2003年7月18-20日 DAY 1

ギリシャ国境に近いブルガリアを代表するワイン産地であるMelnikを目指す。ギリシャに抜けるE-79を2時間ほど走り、側道を20キロ走ると、そこは人口約1000人の小さな村。

バイクを止めるとおばちゃんが寄ってきて何か言っている。どうせ英語が通じないので、日本語で「適当な部屋はないかね」と訪ねると、ついて来いとの仕草をするので、ついていくと、おばちゃんの家の一部を貸しているようである。

これがいわゆるプライベート・ルームか。ベッドあたり約500円。部屋にはベットが2つあるので2人なら1000円なのだが、一人なので800円となる。ソフアもあって良い感じ。

夕方村をぶらつくが、本当にこじんまりとした所である。ワインの産地だけあって、そこいら中でワインを売っている。4L入りのペットボトルが約600円。レストランでも赤ワインを飲んだが美味かった。外の席に座ったら、子犬が寄ってきて餌をねだるので大分分けてしまった。



翌日は、ギリシャに抜けるべく国境に行くが、長蛇の列でとても待つ気になれず引き返す。

同じ道を走るのも何なので、側道から西隣のマケドニアに入ることにする。ようやく手に入れた国際保険証(通称グリーンカード)が使えるか試す為もあった。

国境の手前でポリスチェック。登録証とグリーンカードを渡すとかなり念入りに調べた結果OK。国境のブルガリア側でも同じ手続きとパスポート。

マケドニア国境ではバイクが珍しい様子で、大分待たされる。但し、交通量が極めて少なくのんびりした感じ。問題なく入国となる。

西欧は国境がなくなっているので、久しぶりに国境の手続きを経験した。



マケドニアの地方道を3時間ほど走る。首都Skopjeに30キロ程度の地点まで近づいた。

道路は基本的にブルガリアと変わらないが、石畳舗装があったり、より馬車とドンキーカートが多くなる。所々でエンジン駆動の耕運機も走っているが、ほとんどが自然のエネルギーを使った移動手段である。

山間部を抜けて別の国境からブルガリアに戻る。「何だ、さっき入国したばかりじゃないか」と聞かれたので、「マケドニアを走ってみたかっただけ」と言うと、変な顔をされてしまった。

ブルガリア側でも同様のやり取り。国境で写真を捕ると、「駄目だ」と怒られる。



ちんたら走って、ピリン山脈のふもとのリゾート地Vanskoに着く。キャンプの予定だったがスコールに会い、軟弱にホテル泊。新しいホテルだったので約5000円と割高。でも、部屋から山が見えて満足。

翌日は、山の中まで入っていく。帰りは又山間部を抜け、平原地帯を経由してSofiaへ戻る。 途中路上で果物売りを良く見かけた。総計800キロの2泊3日ののんびりツーリングだった。